社会人になった頃、私は「これからの時代はパソコンが必要になる」と感じていました。
まだパソコンを個人で持っている人も少なかった時代です。
それでも私は思い切って、一台のMacを購入しました。
1992年に購入した Macintosh LC II。
周辺機器も含めると、当時としては約50万円という、とても大きな買い物でした。
20代前半の私にとっては決して安い金額ではありません。
それでも、「これからはMacを使いこなせるようになりたい」という思いが強く、公私ともにこの一台へ賭けるような気持ちでした。
当時は会社でもMacに触れる機会があり、仕事を覚えながら操作を学ぶ毎日でした。
もちろん思うようにいかないこともありましたが、それでも新しい世界へ飛び込むようなワクワク感がありました。
その後もMacとの付き合いは続きました。
1997年には Macintosh LC630。
2000年には、カラフルなデザインが印象的だった iMac DV(ストロベリー)。
さらにその後は PowerBook を使うようになり、長い年月をMacとともに過ごしてきました。
振り返ると、パソコンはずいぶん進化しました。
昔はソフトのインストールひとつにも時間がかかり、データの保存方法も今とは大きく違っていました。
それでも、その時代ならではの楽しさがあったように思います。
特に懐かしく思い出すのが PostPet です。
メールを届けてくれるペットの姿が可愛らしく、当時はやり取りするだけでも楽しかった記憶があります。
いつか、あの頃の環境をもう一度再現できたら面白いだろうな、と今でも時々思います。
最近はスマートフォン一台で何でもできる時代になりました。
便利になった反面、あの頃のように、一つひとつ新しいことを覚えていく楽しさは少し減ってしまったのかもしれません。
私にとって最初のMacは、ただのパソコンではありません。
新しい世界への扉を開いてくれた、大切な一台でした。


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