こんにちは。coreyです(^O^) 今日は、久しぶりに青春時代の大切な一冊『タッチ』を思い返してみようと思います。
中学生のころ、私は部活もせず、いわゆるオタクな帰宅部でした。放課後はまっすぐ家に帰って、テレビのアニメを見たり、漫画雑誌を読んだりするのが何より楽しみでした。当時放送されていたいろいろなアニメを追いかけていた時期です。
その中でも、毎週いちばんハラハラしながら待っていたのが『週刊少年サンデー』の「タッチ」でした。本屋さんや売店の店頭でサンデーを手に取って、新しい話を立ち読みするのが、私にとって一週間の大きなイベントだったように思います。
周りの友だちは「やっぱり達也が一番かっこいいよね」と話していましたが、私はどうしても和也に目が行っていました。あのころからずっと「和也派」だった私が、今の年齢になってから「タッチ」を読み返して感じたことを、少し書いてみたいと思います。
ここからは、中高生のころに毎週サンデーでハラハラしながら読んでいた記憶と、大人になってから読み返したときの気持ちの変化を振り返ってみます。
双子の兄の達也と弟の和也、そして幼なじみの南。三人の何気ない日常と、少しずつ近づいていく甲子園への道が、当時の私にはとてもまぶしく見えていました。青春漫画としても、野球漫画としても、「タッチ」はまさに金字塔だと言われています。
周りの友人たちのあいだでは、「やっぱり達也が一番かっこいい」「あの不真面目そうで実はできる感じがいい」と、達也派が圧倒的多数だったように思います。けれど私は、その輪の中にいながらも、どうしても和也の方に気持ちが傾いていました。
友だちが「達也、いいよね」と口をそろえて話している横で、私は心の中で「私はどうしても和也が好きなんだけどなあ」と思いながら、毎週ページをめくっていました。
和也が亡くなる前は、毎週サンデーを立ち読みしながらハラハラしていましたし、それだけでは足りなくてコミックも買って、家で何度も読み返していました。和也が亡くなってシーツを被っているコマをサンデーで見たときは、本屋さんの店頭で本当に崩れ落ちるような思いでした。
あの出来事以降、ページをめくる手が重くなりました。物語はもちろん続いていくのですが、しばらくのあいだは、達也や南の表情の向こう側に「もういないはずの和也」をずっと探していたような気がします。当時の読者のあいだでも、和也の死は大きな話題になり、「漫画の中なのに、本当に人が亡くなったような喪失感だった」と語られることも少なくありません。
年月がたってから、大人になった自分が改めて「タッチ」を読み返したとき、あのときとはまったく違う気持ちでページをめくっている自分に気づきました。
中高生のころは「どうして和也が」という思いでいっぱいでしたが、落ち着いて読み直してみると、南と達也が一緒にいるときの空気の柔らかさや、達也の不器用な優しさが、少しずつ見えてくるようになったからです。
…三人の時間の重さが、あの頃とはまったく違って見えてきます。
久しぶりに「タッチ」を最初から通して読み返してみたい方は、電子書籍版がいちばん手に取りやすいと思います。
そのコミックたちは、引っ越しや片づけの流れの中で、今はもう手放してしまいました。それでも、ときどきふっと「タッチ」の場面を思い出して、「あの背表紙たち、今どこにあるんだろう」と少しだけさびしくなることがあります。
中高生のころは「どうして和也が」という気持ちでいっぱいでしたが、大人になってから改めて読み返してみると、南と達也の関係や、三人の時間の重さが、あの頃とはまったく違って見えてきます。
中高生のころはどうしても、「優等生でがんばり屋の和也」と「だらしない兄の達也」という単純な対比で見ていましたが、改めて読み直すと、達也の不器用さや、あえて「デキの悪い兄」を演じているようなところに、別の優しさや葛藤が見えてきます。
南と達也が一緒にいる場面の、少し照れくさくて、それでもどこか安心できる空気。和也の不在を抱えながら、それでも前に進もうとしている二人の姿が、若いころに読んだときよりもずっと切なく、いとおしく感じられました。
それでも、誰が好きかと聞かれたら、私は今でもやっぱり和也派です。まじめで、約束を大事にして、黙々と自分の役割を果たそうとする姿に、今の自分はまた違う意味で支えられている気がします。
手元のコミックはもうないけれど、またあの三人に会いたくなって、私は今は電子書籍で少しずつ読み返しています。スマホやタブレットに入れておくと、「あのシーンをもう一度見たい」と思ったときにすぐ開けるのが便利でした。紙でじっくり読みたい方はコミックで、気軽に読み返したい方は電子版で、それぞれの「今の自分」に合う形でタッチをもう一度開いてみてほしいなと思います。
もしこれを読んで「もう一度タッチを最初から読み返したいな」と少しでも思っていただけたなら、原作コミックスを通して読むのがおすすめです。昔と今で、きっと南と達也の見え方が変わると思います。

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